京都高台寺「箸や楓」

お酒と会席料理の献立の流れ

会席料理の順序とご飯の提供タイミング

 

会席料理の特徴の一つに、「ご飯が最後に提供される」という点があります。これは、会席料理が「お酒を楽しむための肴(つまみ)」として考えられているためです。先付、刺身、煮物、焼物、揚物など、それぞれの料理は完成された一皿として独立して楽しむことができます。この順序には、料理人の細やかな工夫や意図が込められており、会席料理全体が一つの物語のように構成されています。そこで、お酒を飲まない方が「ご飯を料理と一緒に楽しみたい」と希望される場合、提供する側は柔軟に対応してくれることが多いと思いますが、料理人は各料理の繊細な味付けや意図を考え調理されています。会席料理の味付けは薄味で、各料理が独立した作品として成立しています。ご飯と一緒に食べることで、そのバランスが変わる可能性もあります。従って、「お酒を飲まないのでご飯を先に」とお願いすることはマナー違反ではありませんが、「無粋」と感じられることもあります。料理人は、一皿一皿の味わいを楽しんでもらいたいという思いを込めて料理を作っています。その意図を理解し、料理の順序を尊重すると、より深く会席料理を味わえると思います。

 

 

会席料理の歴史と文化的背景

 

会席料理は、室町時代の格式高い「本膳料理」や茶道に由来する「懐石料理」を基に発展してきました。特に、四季折々の素材を活かし、季節感を大切にする点は懐石料理から受け継がれた要素です。この歴史と文化を理解することで、会席料理をさらに味わい深いものにすることができます。

 

 

祇おん福寿さんの会席料理

 

祇おん福寿さんでの会席料理を楽しむ際、お酒を少量だけいただきます。向付(刺身)を楽しむ際には、ぬる燗をコップ半分ほど。これにより、ご飯をいただくころには顔の赤みも引き、最後まで心地よく料理を味わうことができます。

量を調整しながら、料理ごとに合うお酒を少しずつ楽しむことは、会席料理を最大限に堪能する一つの方法です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご馳走様でした。

関連情報

晴れの日のハレ箸 - 箸や楓 (hasiyakaede)

京都高台寺「箸や楓」

「衣服に晴れ着があるように、お箸にも晴れの日に使う晴れ箸」があってもと考えています。日本には、お正月にはじまりクリスマス、その他にも誕生日、結婚記念日など、それぞれの晴れの日が考えられます。箸や楓の思いは、普段着と晴れ着があるように、箸にも普段使いの箸とそんな晴れの日に使う「ハレ箸」があってもよいのではということです。

屋号 箸や楓
住所 〒605-0826
京都府京都市東山区桝屋町362番地12
営業時間 11:00~17:00
定休日 木曜日
代表者名 橋本 良介
E-mail info@hasiyakaede.com

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