京都の熟練職人が金彩を施したお箸
金銀箔の装飾技法について
金箔や銀箔を用いた伝統的な装飾技法には、「砂子(すなご)」「切箔(きりはく)」「野毛(のげ)」があります。これらは、砂のように散らしたり、正方形や糸のように細く切った箔を用いて表現され、古くから経文や絵巻物などに使われてきました。
砂子は、箔を細かくして撒いた様子が砂のように見えることからその名がついており、『平家納経』や『源氏物語絵巻』などにも見られる伝統的な技法です。平面に均一に金箔を押す技術に比べ、比較的簡単に美しく仕上げられるため、初心者にも扱いやすく、クラシックな技法を学びたい方にも適しています。切箔は、金銀箔を正方形に切って用いる技法で、平安時代に盛んだった陰陽思想(陽=円、陰=方形)に基づいているといわれます。竹刀で一枚ずつ切り出す高度な技術が必要ですが、あらかじめ規格サイズに揃えた切箔もご用意しています。野毛は、箔を細長く裁断して用いる繊細な技法で、平安時代末期の『元永本古今和歌集』などにも見られます。こちらも、あらかじめ細く切った野毛をご用意していますので、装飾への応用がしやすくなっています。
野毛金彩箔緑 五角箸
シンプルな五角形の木地に、京都の熟練職人が金彩を施した、日常使いに適したお箸です。金箔や銀箔を糸のように細く切って散らす、伝統的な装飾技法「野毛」を用いており、上品な輝きが手元を彩ります。箸先も五角の先角仕上げとなっており、手になじみやすく、男女問わず幅広い方にご愛用いただける一本です。
関連情報
晴れの日のハレ箸 - 箸や楓 (hasiyakaede)
「衣服に晴れ着があるように、お箸にも晴れの日に使う晴れ箸」があってもと考えています。日本には、お正月にはじまりクリスマス、その他にも誕生日、結婚記念日など、それぞれの晴れの日が考えられます。箸や楓の思いは、普段着と晴れ着があるように、箸にも普段使いの箸とそんな晴れの日に使う「ハレ箸」があってもよいのではということです。
屋号 | 箸や楓 |
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住所 |
〒605-0826 京都府京都市東山区桝屋町362番地12 |
営業時間 | 11:00~17:00 |
定休日 | 木曜日 |
代表者名 | 橋本 良介 |
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