友人に招かれて、祇園「はりう」さんへ
先日、友人にお招きいただき、祇園の「はりう」さんへ伺いました。
祇園でいただく食事には、料理そのもののおいしさはもちろんですが、器や盛り付け、季節のあしらいなど、一皿ごとに目を楽しませてくれる魅力があります。この日のお料理も、そんな京都らしい心遣いを感じさせるものばかりでした。最初から印象的だったのは、色鮮やかな季節の食材を美しく盛り込んだ一皿。花や青味が添えられ、器の絵柄と料理が一つの景色のようにまとまっています。続いて、たっぷりの青味をまとわせた涼しげな一品。華やかな赤絵の器との取り合わせも美しく、料理は舌だけでなく目でも味わうものだと、あらためて感じさせてくれます。鰹でしょうか、赤身の魚に香味野菜を添えた一皿は、見るからに食欲をそそります。魚の力強い味わいと薬味の爽やかさがよく合い、夏らしさを感じる一品でした。お椀は、澄んだお出汁の中に青々とした山菜や野菜が美しく盛られています。派手さはありませんが、こうした一椀にこそ日本料理の繊細さが表れるように思います。蓋を開けた瞬間の香り、出汁の旨み、季節の素材。それぞれが静かに調和していました。焼物は、香ばしく焼き上げられた魚に、まろやかなソースを合わせた一皿。青を基調とした染付の器に、魚の焼き色と茗荷の赤がよく映えます。和食の中にも少し意外性を感じさせる仕立てで、最後まで飽きさせない工夫を感じました。そして締めのご飯。魚の旨みを含んだご飯に木の芽が添えられ、香りも爽やかです。香の物、汁物とともにいただくと、しみじみとしたおいしさが広がります。最後は、鮮やかな黄色が美しい甘味。シンプルな盛り付けだからこそ色彩が際立ち、食事の余韻を残しながら、すっきりと締めくくってくれました。一品一品を振り返ってみると、素材の味はもちろん、料理と器、季節の色、盛り付けまでを一緒に楽しむのが日本料理なのだと感じます。






今回は友人のお招きということもあり、いつもとは少し違った気持ちで、ゆっくりと料理を楽しませていただきました。おいしい料理を囲みながら交わす会話もまた、ご馳走の一つです。
祇園「はりう」さんで過ごした、心豊かなひととき。
友人に感謝しながら、京都の食文化の奥深さをあらためて感じた夜となりました。
関連情報